2023.12.31

2023年もありがとうございました。

2023年も大晦日。
今年もお客様のおかげで一年間生き残ることができました。
こころよりお礼申し上げます。

来年もしあわせのえきをぜひご利用いただけますように、
心からお願い申し上げます。

ここから下は駄文です。

子供の遠慮。

子供は空気を読むのがとてもお上手。
それはもう、大人が考えているよりもずっと。

今年は一年間を通して値上げ値上げ値上げと。
ほぼすべての原材料が値上げしてしまう状況でした。
世界的にみて安すぎる日本として、
これはもう僕がフランスにいた10年以上前から思っていたのですが、
あまりにもこの国の対応が杜撰すぎ、対応が遅れに遅れた結果だと思っています。
僕があの国にいたのがもう15年ほど前。
そのころレートで1ユーロ180円台まで行ったと思います。
歯磨き買うのにいくらとか、電車に乗ったらいくらとか。
そんなことをよく話していたのを覚えています。

そんな時に肌感覚でおもったのは、
1ユーロ100円くらいのものの価格の感覚だったと思います。
ジュース1本1.2ユーロとか。
で、大体100倍したら120円とかそんなイメージ。
そのほかの食料品にあてはめると大体その通りの感じだったのを覚えています。
そこに、日本円をあてこむと、1ユーロ180円
為替レートもありますが、日本と同じことをしても
1.3倍の物価で生活をしていました。

その時に感じたのは今もしかして、日本って安いのか?
ユーロで2000ユーロ位ワーホリ時は給料をもらっていたのですが、
価値感覚だと、20万くらい。
それをそのまま日本に持ってくると、1.8倍の36万円。
そう考えると、いまアメリカでは年収いくら?とか日本円で換算すると
わかりやすいかと思います。
しかも仕事時間超短いし。
人もたくさんいたし。
そういうところで働いていたとはいえ、
まだ見習いの子には給料はお小遣い程度で済んでいたのがからくりで、
人件費を合法的に抑えることができていたので、
成り立っていたビジネスであるということは今の日本とは大きく違います。

厳しい資格試験を通らないとパティシエとして働けず、
資格試験を通って初めて正規雇用となります。

話はそれましたが、
もう、コストプッシュ型のインフレで、
ここまできたやせ我慢はもう無理で、
今までの商売形態ではどの商売もやって行けずに、
いままでしっかりと利益をとれていなかったものも
この混乱の中で一気に上がっていったのが実情かと思います。
デフレ下で抑えられていたものが一気に爆発した。

ただそれだけの事なのですが、これがお客様にはとてもつらい状況です。
当然日頃自分も消費者なので、つらいです。

そういう時に一番最初に削られるのは、
僕たちのようないわゆる嗜好品のたぐいだということは、
この身をもって実感させていただいています。

今回のコストプッシュ型インフレで一番厄介なのは
賃金の上昇に今少し時間がかかるということ。

この感覚が一番普段生活されている多くのお客様がつらいところだと考えています。

そういう方が困らないように、
クリスマスなのにケーキ食べられないという方が少しでも減るように。
今回のクリスマスは総原価4割ほど上がったにも関わらず、
ガトーフレーズはほぼ昨年と同じ価格で。
そのほかのケーキもそこまでの大幅な値上げはしませんでした。

そのうえで起きたこと。

上にのせるサイズのいちごが取れない。不足している。
これは安城市の農家さんも同じことを言われていました。

栃木県のイチゴが生育遅れ(真偽不明)
そのため、愛知からも関東に出荷(これは通常運転です。)したために、
数が不足して、11月から昨年よりもはるかに高い金額でイチゴが販売されるという。

そして、愛知は一番高い時期にいちご価格が大噴火。
しかし、関東への出荷はない。
え??なんで???
数量不足でもないじゃん。

そして、クリスマス一番価格が高くなるころに、
栃木県からいちごがなぜか一気に出荷。

は??なかったんじゃなかったの????
間に合わないとかいってなかったけ???

ここからはあくまで予想です。

やりあがったな。栃木。
でも実際は農家さんじゃなく某団体だと思っています。

当然昨年とほぼ同じ価格で提供した私たちは人件費等すべての経費を入れたら大赤字。
赤字は覚悟してましたが、大赤字とは思ってもみなく。。。

そして、昨日の市場価格はクリスマス直前の1/3の価格。

今回は市場のイチゴに泣かされました。
安城市の農家さんは通常運転でしたが、
数量が少なかったのであまり影響はありませんでした。
ただし、土台の中のいちごはすべて安城市の農家さんのゆめのかでした。

完全にいいようにされました。
このようにクリスマスのケーキは来年から最低でも500円は上げないと
ケーキお出しすることはできなくなりました。

だって、赤字になってもやってたら意味ないでしょ。
みんな忙しい思いしてたいして給料としてお返しできなかったら、
そもそもやる意味がない。
それは当然です。

ま、これに似たようなことは実は毎年起きています。
市場で1100円で取引されているものが、
僕は1500円で買わされる。
そこまで載せる必要あったのかな。
何も知らないと思ってバカにされた自分がとても情けなく、
今後農家さんを含めお付き合いの仕方を変えていこうと大きく強く思いました。

このお客様がみんな給料にはまだ反映されていないという現実を受け止めて、
お客様のためを思って利益を削り。。。

みんな無駄に終わったということをしっかりと受け止めて、

中途半端なやさしさは身を亡ぼす。

今後の教訓とさせていただきます。

12月からいきなり一部の会社の生クリームの価格も上がりました。
1月からっていうメーカーもありました。
12月に上がると、もう大体広告を作ってるのが10月くらい。
その時の価格で計算をして価格を決めているところがほとんどでしょう。

じゃあどちらのメーカーとこれからお付き合いをしていくか?
答えは明白です。

さよならなメーカーさんもいくつかあると思います。

でも、そうしないと会社自体が持たない。
そんな厳しい現実もあるかと思うのですが、
クリスマスがあるからと待っていてくださったメーカーさんは、
僕はこれからも大切にお付き合いさせていただきます。

が。

上げすぎじゃね?ほかのお店と比較して。
どうせ読んでると思うのであえてお伝えしておきます。

ケーキ屋さんは横のつながりがあるってこと。
忘れないほうがいいですよ。

それ以上に、しあわせのえきで使ってもらえたらと。

そう思っていただける商品を。

販売数を。

それが達成できたら、きっと状況は好転すると考えています。

かといって、安売り競争には参加しません。
僕が今年しようと思っていたことは、
いちごの価格に阻まれました。
いや、できたんだけど、思いのほかご予約を早くに打ち切ることになり、
結果販売台数を大幅に落とすことで、商売としては不成立でした。

自分たちの利益を最大にするために、
このクリスマス市場では今年もボッタくりが横行していたということ。

来年はもしかしたらイチゴのケーキは予約取らないかもしれません。
きっとそれが理想だと思います。
他のケーキでも魅力的な商品を作る。
これしかありません。

そのための布石を。
明日より開始したいと思っています。

別にいちごじゃなくてもよくね?
そう思っていただける商品をお楽しみいただけるように。

あ、でもいちご今美味しいです。
安城市の農家さんはいつもおいしいイチゴをご提供してくださっています。
そんなとてもおいしいゆめのかを使用した
いちごのケーキぜひどうぞ!!

今年一年間クリスマス、イチゴだけではなく、ほぼすべてのものがこのような状況でした。少しでもお安くと心がけて商品をおつくりし続けていました。
それらがすべて不発だったことを考えると、明らかに自分の力が不足していました。

ちゃんと、これからは適正(前よりもちょっと高い)な価格で
商品をご用意させていただく所存でございます。
かといって、しばらくはそのままなつもりです。

いちごのガトーフレーズは
今のところ価格の上げ幅は最大限抑えるつもりです。が、上がったらすみません。
これは、

お誕生日に食べるホールケーキのろうそくの火を消す楽しみを続けてほしいため。

ケーキ食べたいお子様にできるだけおいしいショートケーキを
お買い求めしやすい価格でご提供したいため。

その2点だけです。他意はありません。

子供は空気を読むのがとてもお上手。
それはもう、大人が考えているよりもずっと。

テレビを何となくみていて、物価高騰で、給料が上がらないなんてニュースを見たり、
きっと子供同士でも話しているでしょうし、学校でも先生のお話があることでしょう。
メニューの価格をみて親に負担をかけまいと、高いものをあえて頼まなかったり。
そんないろんなところで子供たちはきっと親の会話を聞いたりして空気を読んでる子供たちが今年は特に多いと思います。

ちなみにうちの子も同じです。
(いや、一人は除く。でもそれでいいんだよ。)

我慢すること。それが正しいっていうのはだっさい大人だと思います。
子供に気を使わせるんじゃなく、どうしたら自分の給料が上がるか。
僕ら親、大人はそうあるべきだと思っています。
なんならバイトしてでも!!!
丸〇製〇でもう一回バイトさせてくれないかな・・・
あぁでも時間がない・・・

今年はきっと大人が気づかないところで子供たちも我慢したことが多かったと思います。

最低でもそれをわかってるって知ってるって伝えてあげるだけで、きっと。
子供は素直でいい子たちに育つはずです。
そして、いつか余裕があるところで、
大いにお子様を甘えさせてあげてください。

例えばしあわせのえきのケーキを好きなだけ食べさせてあげるとか。

それが一番のお子様の喜びになれるように。
今後とも努力したいと思います。

2023年も一年間本当にありがとうございました。

2024年は明日元旦から僕がバカなので張り切って営業します。
元旦からバカなオーナーシェフに働かされる
頑張ってくれるスタッフにお年玉あげたいので、
一人でも多くのお客様のご来店
心よりお待ち申し上げております!!!!!!

昭和的経営者は一円でも多く給料を社員に払うこと!!
ただし、時代は令和。昭和の社長だけ豪遊はしません。
それをどうかお客様が実現させてくださるように。
お客様にとって魅力的な商品をおつくりしたいと思っています。
また、それが僕の一番にしなければいけない仕事です。

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