2021.06.09

自分の理想と現実 9周年を迎えて。

お店を開いて9年が終わろうとしています。
もう間もなく9周年です。

その時に抱いていた理想には未だ届かず。
建物や、道具、機械だけがどんどん古くなっていき、
何よりも自分も年を取ったと感じることが多くなってきました。

子供たちにもっと時間をと思っても、なかなかとることができずに
決して自分の周りの人たちに歓迎されて安城市でお店を始めたわけではなかったので、
その逆風に逆らい続けていたらあっという間の9年間が過ぎてしまった気がします。

小さかった子供たちも、自分よりも背が高く体重もあと少しで追いつかれる勢い。
みんなそれぞれに個性があり親として何もしてあげられなかったはずなのに、自分よりもはるかに頭の良く、いちおうおりこうさんにしっかりとした子供たちに
育ってくれています。

ようやく吹き続けた逆風も無風に近くなり、自分の理想を追いかけられる状態に
なりつつあるのは本当にお客様のおかげです。

自分の周りに歓迎されてはいなくても、
お客様にはほんのちょっとだけ受け入れられたのかな。
なんて、自意識過剰気味に思っています。

僕にとっては今がスタートライン。
これが、オープンの時からできていたらもっと答えは違ったと思いますが、
すべてはこの世に生まれてしまった自分が全部悪い。
そう受け入れることがようやくできました。
もう無理だと諦めることも出来ました。

やっとスタートラインに立てたと思います。

そんなスタートラインに立った僕がやれること。

とりあえずお客様に感謝の気持ちを伝えないといけませんね。
もうちょっと時間くださいね。
ネットでは内緒できっとお客様によろこんでいただけること
店頭でこそっとやろうと考えています。
でも、もうちょっと先です。
密になっちゃいけないから別の方法を考えています。

自分がいままでやりたくてもお客様に受け入れられないだろう商品は
極力避けて営業してきていました。

だって、お店ってお客様の為にあるはずですから。

でも、自分が作りたかったもの、得意とするところをずっと封印していたので
お店のお菓子に個性が無さすぎ。
これじゃ、これからの個人店は大手のお菓子屋さんに飲み込まれて行ってしまいます。

いままでは10人のお客様のうち8人のお客様に満足していただこうと努力していました。
が、
10人のお客様のうち2-3人の方が喜んでいただける個性的な商品を少しずつ混ぜて
ご提供できればいいなと思っています。

だけど、この地域のお客様に喜んでいただこうという気持ちは変わりません。
どこか遠くに出店するとか、通販事業をめっちゃ頑張るとかそういうのもきっとこれから大事なんでしょうが、今はお店に来てくださるお客様が最優先です。

今は僕なんかよりも優秀なスタッフがたくさんいるので、
ちょっとばかり強気です。

ただ、もう厨房が手狭なんですよね。
それだけじゃなくて販売側も作業するスペースが
狭くなっちゃいました。

ビックライト当てたら大きくならないかな。

それとも、やっぱり引っ越さなきゃダメなんでしょうかね。
ご縁がありそうなところ
こんな小さなお店にどなたかご紹介いただければ幸いです。

もっと楽くて美味しいって喜んでいただける商品を作れるのになぁ。

そんな妄想抱けるのも、お客様のおかげです。

これからもしあわせのえきはお客様に少しでも喜んでいただける様に
心がけてお菓子を作らせていただきます。

長所と短所、理想と現実。
乗り越えるんじゃなくて、受け入れるってこと。
ずっとわかっていたけれど、
するように心がけてきたけれど、
ようやくうまくできるようになってきたように思います。

セシルとカインに勝手にありがとう。

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