2025.09.20

9月もう終わりなのですね。

ちょっと高くなってしまっても引き続きご来店してくださっているお客様に
心からの感謝申し上げます。

今回の物価高に対する原価高騰は日本という国自体が諸外国に負けた結果。
世界から見た日本は堕ちています。
この国の中ではそう思うことも少ないかもしれませんが。
というか今まで徐々に落ちて言っていたのにも関わらず、
その状況を放置していたというのが正しく、
もうどうしようもない状況となり今があるってところでしょう。

これはもう僕のような小さなお店のオーナークラスでは対処できません。
僕は直接的な原因は
消費者の方々が安かろう悪かろうを支持し続けたこと。

ずっと続いたデフレは、国民全体の安くても良いもののように見えるが、
実は悪いものもたくさんあった。

見せ方こそ上手だったかもしれませんが。
これが僕が今までの携わった飲食全体の動向だったと思います。
言い方こそ違えど、それを前向きな言葉で、
安かろう悪かろうでもコスパがいい。
そういう一言で前向きに思っていた方も多かったかもしれません。

ちなみに僕もそう思っていました。
フランスから帰ってくる前までは。

これらを繰り返すことによって、私たちの給料は上がらず、
先に税金が上がってしまっていた。
本当は物価が上がり、私たちの所得額が増えた後に税金が上がるのが基本的な増税。
しかし、国もプライマリバランスを大きく崩し、諸外国と比較して国債の発行額がこれ以上耐えられないというぎりぎりのラインだったかとも思います。

今、所得を増やせと言われても10%増えたとしても手取りはたいして増えません。
それは社会保険料という税金とは呼ばない税金のようなものが大きく響くことは、
誰の目にも明らかになったかとおもいます。
経営して社員を雇った方々はとっくに気づいていたと思いますが
給料を上げても社員の手取りは増えない。
このジレンマを。

今でも社会保険料や厚生年金で働いている従業員が給与から引かれる分と同額が、
会社から支払われていることを知らない人が多くいるでしょう。
ただ、会社から引かれていると勘違いしている人もまだまだ少なくはありません。
ゆえに、給料上がらないのは会社のせいなんて言ってる人も
多くいらっしゃるのが現状でしょう。

しかし、最低時給が上がっているこの時代に、上がっていない職種はないと思います。
もしあったら水準がとても高い職種のみ。
僕のような底辺層の人間には関係がないので割愛。

物価の上昇がこの30年なく、
30年分がコロナ明けに一気に来てしまったというのももちろんあると思います。

何が悪いという一つの原因は正直特定できません。
ただ、自分達にもできることがあったのではないか?
そう思う人が増えたらこの先は少しは明るく見えるかもしれません。

ただ、僕ら氷河期世代にはその余裕はなかったことは言うまでもありません。
旧帝国大学出身者でも就職先にあったのは
今のFラン大学の子たちが就職するところだけ。
まともな就職にありつけたのはそれよりも特別に優秀だった方か、
強いコネを持っていた人だけであった人達だけ。

僕ら底辺は選ばなければいろいろなところでお世話になることが出来ました。
だって、高校卒業ですからね。
ある意味運は良かったかもしれません。
この時代だったので、今の子たちとは違う、
お世話になったとか、働かせていただいている、拾ってもらったという表現が
自分にとってはしっくりくるものです。

とまあいろいろ書きましたが、
ケーキの価格が高くなっていて
心より申し訳なく思っています。

言い訳も甚だしいですが、
やっぱり原価高騰物価高の影響はとんでもない状況です。

しかしそのなかにはこれ見よがしにぼったくってる桃の価格など
様々な問題が発生している状況。
高くても仕入れする。
そして、腐らせて廃棄している。
そんな話も耳に入ってきています。

大きな会社の食料品販売店とかですね。

まぁまぁひどい状況です。

せっかく農家さんが作ったものなのにと思うところですが、
農家さんも懐は暖かいそうで。

僕等飲食店やお客様の消費者の方だけが損をしているという。
そういう状況が続いています。

結局農家さんもお金になればそれでいいのですかね。
なんだか残念です。人が劣化している感じが現れているようです。

来年も仕入れ値によって価格は変動します。
もう三桁でまるごと桃のお菓子を販売するのは難しいかもしれませんね。

誤解がないように書きますが、
正規の原価率で販売を少しだけしていました。
それは4ケタ

しかし、全く売れなくなりました。
しょうがないので、値引き販売をしていました。
プライスカードをご覧になった方はお安くなっているのを
ご理解できていらっしゃったと思います。
しかし、もう今年だけだと思います。

うちよりもお安く販売されているお店があるじゃんといわれることもあります。

しかし、うちの原材料。。。
ちょっとこだわりが強くて・・・・
ゆえにお高くなっています。

例えば殺菌卵黄と呼ばれる卵黄をよく使うのですが、
国産のたまごだけのものにこだわってしまうとか。

某大手の会社さんだと、
いろんな国から輸入をされているものを混ぜ込まれていたりとか。
こういうのはあんまり使いたくないかなと。。

もちろん食べても安全であり、大丈夫なんだと思いますけど。。

それだけでちょっと高いっていうのが伝わってくださるとありがたいです。

栗も韓国や中国の栗を使用したら、価格はもっと下げられます。
ご希望があればそうしますが、これは僕のなんとなく。

やっぱり反日の国からのモノは機械だったらともかく、
食べ物はなんかあったら嫌だなと思う次第です。
なんでもできちゃいますしね。

これらの商材が使ったらダメとは思ってはいませんし、
こういう商材を使って少しでもおいしくお安く販売するっていうのが
パティシエとしての能力を試されている気もします。

実際にそうやってうちと同じくらいの価格のモンブランを作って
販売されているところも、
僕にはわかっちゃいます。
そういうお店の栗の香りがとてもいいとかなんとか。。
クチコミに書かれているのを見ると、
クスっと。。微笑んでしまいます。
そんな人が評価されているんだと。

田舎のお店の田舎のケーキ屋さんはもしかしたら先述の方針で
お菓子を作ったほうがいいのかもしれませんね。

ただ、僕が今まで教わった方々は、

良質な素材からしか良質なお菓子はできない。

なんですよね。

でも、時代が時代だからなぁとも思ったりします。

難しい世の中。
素直で正直にしか生きられない自分にはちょっと辛いです。

嘘をうまくつけるどこかの材料会社の営業みたいになれたらいいのですが・・・
僕には自分のお客様を守るために、それ以外のお店をdisることはしたくないかなと。

しかも影でコソコソね。

まぁ、それはそれで、
僕は少しでもお客様にお喜びいただけるように努力するのみです。
ただ、今は少し努力の方向に迷っています。

韓国産や中国産とかで、少しでも安いモンブランおつくりしたほうがいいですかね?
そういう原材料でおいしく食べられるように作ることはできるとは思いますが。。。

いずれにしても秋の商品。
少しずつお出ししているのでお楽しみにしてください。

城柑蜜はこのまま通年商品にしようかなと思っています。

少しでもお客様に必要とされるお店に。
いま、僕が感じているすべての完成を活かすときだと思っています。

そのためにまずは・・・

やせようかな。

秋のメニュー少しずつお出しできるように。
お楽しみいただけるように善処いたします。


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